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ApexでATO(Auto Top Off、いわゆる自動加水システム)を構築します。

Apex以外に必要なものは以下の通りです。

・フロートスイッチ&ブラケット
・Neptune I/O Breakout Box

あとは給水のための機器が別途必要になります。
私はピコエボマグにこのような加工をしてチューブを差込み、RO水を貯めるポリタンクに突っ込んでおります。



さて給水機器の準備ができましたら、Apexと繋いでいきましょう。

■Energy Bar 8の電源ポートに挿す

ApexでATOの仕組みを構築するにあたり、いきなり最初に確認すべき重要なチェックポイントがあります。

それは・・・

使用する給水機器が「Energy Bar 8でコントロールできるかどうか」の確認です。

もうちょっと詳しく説明します。

ApexのEnergy Bar 8には、2種類の電源ポートがあるのです。

「トライアック方式」と「機械リレー方式」の2種類です。

この2種類の違いの説明はちょっと深いので後日しますね。
Apexを使いこなすにあたっては、この2種類を分けて使う必要があるのです。

Energy Bar 8の1~3,5~7番の電源ポートがトライアック方式、4,8番が機械リレー方式です。



ATOのように頻繁にオンオフを繰り返すような場合は、トライアック方式の電源ポートに挿すのがおすすめです。

トライアック方式はとても優しくソフトにオンオフの切り替えができるので接続機器を痛めません。電源ポートの耐久性も高いです。


しかーし!!


トライアック方式の電源ポートは、消費電力の少ない機器など一部の機器はコントロールができない場合があるのです。ATOに使うような消費電力の少ない機器は注意が必要です。

私が今回ATOに使うピコエボマグも全くコントロールができません。オンオフができないのです。

トライアックは機械式と違い、物理的に断線しない半導体によるリレースイッチなので、こういうことが起こるのです。

ですので、まずは使用の機器をトライアック方式の電源ポートに挿し、モバイルアプリかDashboardなどを使って手動でオンオフをして機器がオンオフできるかどうかを確認してください。

ちなみにトライアック方式でコントロールできない機器をコントロールできるようにする方法を発見しました。簡単な方法なのですが海外のフォーラムでも見たことがありません。詳細は後日記事にします。


■フロートスイッチの接続

フロートスイッチを水槽に設置します。
フロートスイッチからは2本の電線が出ていると思いますが、これをApexのI/O Breakout Boxに結線します。結線ですが、フロートスイッチの電線の片方はGNDに、もう片方は数字のあるポートに接続してください。ここでは「I1」(一番右のポート)に接続したことを想定して説明します。

そしてI/O Breakout Boxはお持ちのApexのI/Oポートを持つモジュールに接続してください。ここではBase Moduleに接続したことを想定して説明します。


■プログラミング

1)フロートスイッチのバーチャルアウトレット化

必須ではありませんが、フロートスイッチをバーチャルアウトレット化しておくと、フロートスイッチの状態が分かるのでコントロールが分かりやすくなり便利です。
バーチャルアウトレット化の方法はこちらをご覧ください。

以下はフロートスイッチのバーチャルアウトレット化のプログラムです。

・Outlet名「V_FloatSW」
Fallback OFF
Set OFF
If Switch1 CLOSED Then ON
If Switch1 OPEN Then OFF

フロートスイッチが沈むとON、浮くとOFFになる設定です。
バーチャルアウトレットが機能しているかどうかは、手でスイッチをオンオフしてみて、ApexのモバイルアプリやDashboardでオンオフが反応しているか確認してください。


2)アウトレットのプログラミング

ATOのプログラミングの基本部分は簡単です。
前段で作ったバーチャルアウトレット「V_FloatSW」がONになったら通電、OFFになったら電源遮断とすればいいのです。

まずはApexにWebブラウザーでアクセスし、ConfigurationメニューのOutlet Setupを選択します。

そして使用するEnergy Bar 8の電源ポートに相当するアウトレットをOutletメニューから選択します。

例えば私の場合は7番の電源ポートに挿しているので、Outletメニューのカッコの中の後ろの番号が7のものを選択します。

Outlet nameにはこのアウトレットに設定する好きな名前を。

Control typeは「Advanced」を選択してください。
そしてAdvanced setupのテキストボックスにプログラムを書いていきます。

プログラムは以下の通りです。

・Outlet名「ATO」
Fallback OFF
Set OFF
If Outlet V_FloatSW = ON Then ON
If Outlet V_FloatSW = OFF Then OFF

このプログラムにより、フロートスイッチが沈むとATOの電源ポートがONとなり、フロートスイッチが浮くとOFFとなります。



しか~し!!



これだけでは済まないのがATOです。

このままではサンプ槽の揺らぎなどでフロートスイッチがON/OFFを頻繁に繰り返してしまい、それにあわせて電源もON/OFFを小刻みに繰り返してしまいます。
その結果、接続したポンプの寿命を縮め、さらにはEnergy Barの電源ポートの寿命も縮まります。

そこで頻繁にオンオフを繰り返さないように、プログラムで工夫する必要があります。

そのために用意されている命令があります。

「Defer」と「Min Time」です。

Min TimeとDeferの違いはちょっと分かりづらいのですが、この2つの命令は、知っておくととても便利です。

以下の通り、明確にしておきます。


●Min Time
 →アウトレットのON/OFFを最低限継続する時間を決める文

●Defer
 →その状態がどれだけ続いたらアウトレットをON/OFFにするのかを決める文


この2つの文を組み合わせて、どのようにコントロールするかが調整どころとなります。

Min TimeとDeferがそれぞれ具体的にどのように動作するかを例としてあげていきます。


以下の例はOutlet名「ATO」に設定する例文です。


●Min TimeでON設定
Fallback OFF
Set OFF
If Outlet V_FloatSW = ON Then ON
If Outlet V_FloatSW = OFF Then OFF
Min Time 000:10 Then ON

動作:フロートスイッチが沈むと、最低10秒間は電源ONを続ける。


●Min TimeでOFF設定
Fallback OFF
Set OFF
If Outlet V_FloatSW = ON Then ON
If Outlet V_FloatSW = OFF Then OFF
Min Time 000:10 Then OFF

動作:最低10秒間は電源OFFを続ける(10秒以内にフロートスイッチが浮いても)。


■DeferでON設定
Fallback OFF
Set OFF
If Outlet V_FloatSW = ON Then ON
If Outlet V_FloatSW = OFF Then OFF
Defer 000:10 Then ON

動作:フロートスイッチが浮いた状態が10秒間続いたら、電源をONにする。


■DeferでOFF設定
Fallback OFF
Set OFF
If Outlet V_FloatSW = ON Then ON
If Outlet V_FloatSW = OFF Then OFF
Defer 000:10 Then OFF

動作:フロートスイッチが沈んだ状態が10秒間続いたら、電源をOFFにする。


ちなみに私は現在、以下のようにプログラムを設定しております。

●とっちのATO
Fallback OFF
Set OFF
If Outlet V_FloatSW_L = ON Then ON
If Outlet V_FloatSW_L = OFF Then OFF
Min Time 000:15 Then ON
Defer 000:30 Then ON
If Outlet V_FloatSW_U = ON Then OFF

●解説
V_FloatSW_Lというフロートスイッチが30秒間浮いていたら、注水を開始します。
注水が始まったら15秒間は注水を続けます。

以下は実際の動作ログのスクリーンショットです。




赤枠の間はフロートスイッチがオンオフを繰り返していますが、ATOは動作しておりません。

しかし青枠に入ると、フロートスイッチが30秒間浮いたままになっていたので、ATOが動作し始めました。

その12秒後にフロートスイッチは沈んだのですが、ATOは動作したままです。

そしてATOの動作開始から15秒が経過したので、ATOは停止しました。

以上です。

いかがでしょうか。
ApexによるATOの構築、そしてMin TimeとDeferの使い方がご理解いただけましたでしょうか?

Let's CONTROL!
コメント
この記事へのコメント
こんにちは~

お礼はこっちにしましょうか?
これそうとうお勧めなんですが、
AQUA LIFTER VACUUM PUMP AW-20
使う機会がなかなか無くて、、、
http://premiumaquatics.com/store/merchant.mvc?Screen=PROD&Store_Code=PA&Product_Code=TA-AQUALIFTERPUMP&Category_Code=

しかしまだ連絡がありません、、
売る気があるんだろーか?(泣
2013/02/28(木) 15:23 | URL | 有田海水 #/pdu0RA.[ 編集]
ゆきです。
こんばんは~

すごい行動力ですね。
APEXのこと、色々と勉強になります。
私が持っているアクアトロニカとはまったく思想が異なる感じがしました。
これからも色々と紹介をよろしくお願いしますね。

私が開発中のアクアリウムコンピュータも、良いところはまねさせていただくかもしれません。

これからも楽しみにしています。
2013/02/28(木) 21:44 | URL | ゆき #-[ 編集]
有田海水さん、こんばんは。とっちです。
コメントをいただきましてありがとうございます!

> お礼はこっちにしましょうか?
> これそうとうお勧めなんですが、
> AQUA LIFTER VACUUM PUMP AW-20
> 使う機会がなかなか無くて、、、
> http://premiumaquatics.com/store/merchant.mvc?Screen=PROD&Store_Code=PA&Product_Code=TA-AQUALIFTERPUMP&Category_Code=

あ〜、ぜひ(笑)
これ逸品ですよね。日本で売っていないのが不思議なくらい。

> しかしまだ連絡がありません、、
> 売る気があるんだろーか?(泣

いつでもご指示ください。
有田さんの仰せのままに動きますので(笑)
2013/03/01(金) 01:22 | URL | とっち #-[ 編集]
ゆきさん、こんばんは。とっちです。
コメントをいただきありがとうございます!
ゆきさんの記事、拝見させていただいております。

> すごい行動力ですね。
> APEXのこと、色々と勉強になります。

いえいえ、ご自分で開発されるゆきさんに比べたら全然です。

> 私が持っているアクアトロニカとはまったく思想が異なる感じがしました。
> これからも色々と紹介をよろしくお願いしますね。

ですね。
Apexは何でもありのコントローラですよ。楽しいです。

> 私が開発中のアクアリウムコンピュータも、良いところはまねさせていただくかもしれません。
>
> これからも楽しみにしています。

はい!
ぜひ引き続きよろしくお願いいたします!
2013/03/01(金) 01:26 | URL | とっち #-[ 編集]
こんにちは~!

大変参考になります。
私はまだAPEXは持っていないのですが、
心を動かされそう、、、

Aqua Lifterは結構長いこと使ってますよ。一台はたぶん8年目位かな。
なかなかの優れものです。
ただ、ヘッド圧のせいで背の高いところには届かないので、
貯水槽がスタンド内の場合、メインの水槽には水が送れません。
サンプ専用ですね。

Aqua Lifterが入手できない場合は、ちょっと高いけど、蠕動{ぜんどう}ポンプ (peristaltic pump) はいかがでしょうか。
通常、送り量の小さい方(10cc/秒)はドーシングポンプという名で知られていますよね。 これは、50cc/秒です。

http://www.bulkreefsupply.com/brs-top-off-doser-50-ml-per-minute.html

2013/03/01(金) 03:15 | URL | 友子 #-[ 編集]
Apex先生おはようございます。
わかるわかる!
こないだまで何書いてるか全然わからなかった記事が、自分で少しでもプログラミングをすれば、やっと理解できるようになりましたw
まだ1割程度ですがw
やはり何事も自分で触っていじってみないとダメですね!
先生スゲーです!

2013/03/01(金) 08:32 | URL | エーエイト #-[ 編集]
こんにちは~

故障しやすいと聞いてて3個ほど買ってたのですが
お蔭さまで故障しませんでした。
私的にはこれはなかなかの物だと思ってるんですが、、

確か新品と2か月ほど使った中古が1つあるんで
予備もあった方が良いので両方で!

3月4日から3月9日までは日本にいませんので
9日以降に連絡しますね!
ではでは~~~
2013/03/01(金) 10:41 | URL | 有田海水 #/pdu0RA.[ 編集]
友子さん、こんにちは。とっちです。
コメントをいただきましてありがとうございます。

> 私はまだAPEXは持っていないのですが、
> 心を動かされそう、、、

友子さんは米国在住の方ですよね?
米国なら開発元がしっかりしたサポートをしてくれるはずですのでお勧めです。

> Aqua Lifterは結構長いこと使ってますよ。一台はたぶん8年目位かな。
> なかなかの優れものです。

これ欲しかったんです〜。
痒い所に手が届く商品ですよね。
日本でも売ってくれるといいのですが…。

> ただ、ヘッド圧のせいで背の高いところには届かないので、
> 貯水槽がスタンド内の場合、メインの水槽には水が送れません。
> サンプ専用ですね。

そうなんですね。
私はサンプへの給水で使いたいです。

> Aqua Lifterが入手できない場合は、ちょっと高いけど、蠕動{ぜんどう}ポンプ (peristaltic pump) はいかがでしょうか。
> 通常、送り量の小さい方(10cc/秒)はドーシングポンプという名で知られていますよね。 これは、50cc/秒です。
>
> http://www.bulkreefsupply.com/brs-top-off-doser-50-ml-per-minute.html

これも欲しいんです〜。
Apexにつないでドーシングポンプとして使いたいですね。
2013/03/01(金) 12:14 | URL | とっち #CzHgDVgE[ 編集]
エーエイトさん、こんにちは。
海外出張、お疲れ様です!
海外からのコメントありがとうございます。

>わかるわかる!
>こないだまで何書いてるか全然わからなかった記事が、自分で少しでもプログラミングをすれば、やっと理解できるようになりましたw

本当ですか!嬉しいです〜
私は簡単なことを小難しく書いてしまう癖があるのですが、Apexはそんなに難しいものではないです。
実際に使っていただければお分かりいただけると思います。

>やはり何事も自分で触っていじってみないとダメですね!

そうですね!
SPS飼育もZEOも実際に自分でやってみないと分からないですよね。

>先生スゲーです!

いえいえ…。
ITライティングのスキルをもっと上げないと、と思っています(笑)
2013/03/01(金) 12:42 | URL | とっち #CzHgDVgE[ 編集]
有田海水さん、こんにちは。とっちです。

>故障しやすいと聞いてて3個ほど買ってたのですが
>お蔭さまで故障しませんでした。
>私的にはこれはなかなかの物だと思ってるんですが、、

私も前から欲しいな〜と思っておりました。
あまり故障もしない逸品なのですね。
日本でも売って欲しいです〜。

>確か新品と2か月ほど使った中古が1つあるんで
>予備もあった方が良いので両方で!

えっ!?本当にいいんですか?
いつもいただいてばかりで何だか本当に申し訳ないです。
でも嬉しいです!

>3月4日から3月9日までは日本にいませんので
>9日以降に連絡しますね!
ではでは~~~

有田海水さんも海外出張なのですね!
お気をつけて〜。
ご帰国されましたらご指示のほどよろしくお願いします!
2013/03/01(金) 12:49 | URL | とっち #CzHgDVgE[ 編集]
ゆきです~

APEXとアクアトロニカなど、アクアリウムコントローラがもっと普及すると楽しくなりますね~
まだまだ一部の人しか使っていないと思いますので。

秋葉原をブラブラしていたら、ドージングポンプを自作できそうなパーツがありましたよ。私がサンゴ水槽派だったらチャレンジしたかもしれないけど、魚派なのでひとまず思いとどまりました。

また、今度、RGBセンサー(照度と波長の測定)や水流センサー(リットル/分)なども私のブログの方で紹介してみようと思います。

また、遊びに来ますね。
2013/03/01(金) 16:44 | URL | ゆき #-[ 編集]
ゆきさん、こんにちは。とっちです。
コメントをいただきありがとうございます!

>APEXとアクアトロニカなど、アクアリウムコントローラがもっと普及すると楽しくなりますね~
>まだまだ一部の人しか使っていないと思いますので。

日本は普及率が低いですね~。
欧米ではかなり普及しているみたいですが、日本では高かったり選択肢が少なかったりなど普及の障壁があるようです。

>秋葉原をブラブラしていたら、ドージングポンプを自作できそうなパーツがありましたよ。私がサンゴ水槽派だったらチャレンジしたかもしれないけど、魚派なのでひとまず思いとどまりました。

秋葉原にチューブポンプ売っているお店あるんですか?
実は私もドーシングポンプの自作を考えているところです。
高性能なウエルコのチューブポンプが欲しいのですが、小売はしていないんですよね…。

>また、今度、RGBセンサー(照度と波長の測定)や水流センサー(リットル/分)なども私のブログの方で紹介してみようと思います。

本当ですか?RGBセンサー、楽しみです〜。

>また、遊びに来ますね。

はい!いつでもお気軽にお越し下さいませ〜。
2013/03/02(土) 16:38 | URL | とっち #CzHgDVgE[ 編集]
ゆきです。
こんばんは〜

ポンプなど、秋葉原には物色しに行かれましたか??
私は秋月、千石はいつものコースです。
若松通称のSAKURAも気になっています。まだ買ってはいないです。??

それでは。。
2013/03/06(水) 23:14 | URL | ゆき #-[ 編集]
ゆきさん、こんばんは。とっちです。
コメントをいただきましてありがとうございます!

> ポンプなど、秋葉原には物色しに行かれましたか??
> 私は秋月、千石はいつものコースです。

秋葉の基本コースですよね(笑)
分かります。

> 若松通称のSAKURAも気になっています。まだ買ってはいないです。??

ポンプは週末に物色しに行ってきます。
若松のSAKURA?
詳しくは知らないですがピンクのボードが素敵なやつですか?
あー、DIY心がうずきます(笑)
2013/03/08(金) 02:28 | URL | とっち #CzHgDVgE[ 編集]
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